最終章(4) 再再再再入院

 
落ちていく心

車で最初に入院した病院へ
行く途中、兄とケンカした。

口ゲンカでも暴力でもなく
にらみ合いだった。

バックミラー越しに、
俺は兄をにらみつけた。
兄はミラーを見ないように
していた。
お互い一言もしゃべらない
ケンカだった。

病院に着く。父と兄は
診察の手続きへ。
俺は車の中で号泣していた

なぜだかは忘れた。
多分これまでと今の
みじめさに泣いていたんだと思う。

俺は涙も鼻水もそのままに
病院へ入っていった。
さぞかしみっともない
顔だっただろう。

待合室でも俺は他の人を
にらみつけたり
大きな声でしゃべったり
迷惑な患者だったろう。

やがて診察。ドクターは
若く、そしてちょっと
冷たい感じがした。

診察といっても
入院は決まっていたらしく
その手続きだけだった。

入院の同意書にサインを
書くよううながされた。

俺はだまされまいと
書類をじっくり読んだ。
そこには「閉鎖病棟」と
書いてあった。

俺は勘違いをした。
隔離病棟でまたあの
暗い部屋に入れられると思った。

これ閉鎖病棟じゃないですかー!

そう言うととたん病院の
雰囲気が変わった。
診察室に出入りする人たちが
無機質な冷徹な態度に
なった気がする。

ドクターたちは大丈夫ですか、
大丈夫です、など
よくわからないやり取りを
していた。

たぶんその時 拘束などの
準備をしていたんだと思う。

余計なことを言わなければ
閉鎖病棟とは言え
拘束されることはなかったのに。

いや、あの時の興奮状態では
拘束は時間の問題だっただろう。

俺は数人の看護師に囲まれ
入院病棟へ、その間、俺は
逃げ出そうとするふりをして
おちょくったりふざけていた。

そして言われるままに
服を着替え、寝転がり
拘束された。

はじめての事じゃないので
別にいいや、って感じだったが
今回は手まで拘束された!

経験がないと
わからないかもしれないが
手を拘束されるというのは
ものすごく怖いことだ。
何もできなくなる。
たとえ殴られようと
ナイフで襲われたとしても
抵抗できない。
最初の入院のときに
一時的に拘束された
時の感想。

俺はそれでも
電池の切れたおもちゃのように
抵抗しなかった。

これが5回目の、これまででは
最後の入院だった。

(本当に最後だといいんだけど。
最近じゃうつっぽく
怪しくなってきました(>_<))

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