第七章(4) 2011年、悪夢の大震災(後編)

 
広島への一人旅

俺は震災時
原発への恐怖から
広島へと逃げだした。

なぜ広島かというと
原発から遠いという
理由と原子爆弾が
落ちた場所と
いうことで
何というか
原発が何とかなりますようにと
願掛けの意味もあった。

はじめての一人旅で
新幹線の乗り方も
ホテルの予約なども
全くわからなかったが、
グーグル検索さんに
頼ってなんとかなった。

父も兄もそこまで
深刻になっていなかった。
俺が心配性なのか臆病なのか。
それとも統合失調症の
せいなのか。
とりあえず二泊のホテルの
予約を取った。

格安ホテルの東横インと
二日目はカプセルホテル。

旅の不安も大きかったが
原発への恐怖のほうが強かった。

今ではまた乗り方を忘れたが
新幹線には何とか乗れた。
あとは広島に着くのを待つだけ。

ここで不思議なことが起こった。
携帯のニュースを見ていたら
原発で三人死亡とでた。
しかしそのニュースはすぐ消えた。

陰謀論的なものを感じたが
深くは考えない。
何かの勘違いということにした。

そして広島へ。
何というか、思ったより
「ふつう」の街並みだった。
ただ、道路を走る
路面電車が印象的だった。

少し散策して、泊まるホテル
東横インへ。
原爆ドームで祈願するつもりだが
明日にする。
安いホテルのわりに
インターネット回線があった。

持ってきたノートパソコンを使い
ネットで震災についての
情報を調べる。
家にいるのとあまり変わらない。
酒とコーヒーの缶で
いっぱいになる。

次の日、原爆ドームへ。
ドームは思ったより
大きくなかった。
そこらの学校より
小さかったかもしれない。

そこで、原発について
どうか何事もなく
おさまってください、
と心の中で祈願した。

広島滞在中、一通のメールが来た。
デイケアの女の人だった。
お世話になったなつきさんが
デイケアを辞めるので
送別会に来てください、との
メールだった。

俺は遠くにいるので
行けません、すいませんと
返したが、遠くにいる
というのがウソだと
思われただろうか。
冷たい奴だと思っただろうか。

まあ、そんな感じで結局
三日で地元に帰った。

原発はとりあえず
大丈夫そうだった。

原発に気を取られ
気づかなかったが、
今回の震災で
一万人以上の死者が出た。

月並みな物言いだが、
ご冥福をお祈りします。

(今ではあまり
原発について報道
しないけど実際のところ
どうなんでしょうね?
まだ原発への不安が
のこる昨今(2017年現在)です。)

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