第六章(6) 妄想から現実へ

 
いろいろな人たち

もはやおなじみになった、
入院施設の閉鎖病棟。
同じ病棟でも患者は変わる。

色んな人がいるので、
気の合う人と合わない人が
ごちゃまぜになる。

体の大きい人
(容姿については言わないが)
が怖くて嫌いだった。

いつも喫煙所にいて
ベラベラしゃべっていた。
まだ統合失調症の
興奮状態だった俺は
キレて自動販売機を
おもいきり殴った。

すぐに看護師たちが来て、
部屋に戻っていなさい、
と言われた。

しかし、タバコを吸いたくなり、
それを我慢しろと言われる
すじあいはないとおもい、
喫煙所へ。

喫煙所では、
あの○○(俺)のやろうなあ
と俺の悪口を言っていた。
俺がどうかしましたかあ?
ぎょっとして会話が途切れる。
ふだんは温厚な俺だが、
この時は病気のせいもあり
好戦的だった。

なんか仕切りたがりの
じいちゃんがいた。
なんとかの会とやらを
入院患者でつくっていた
らしいが
「お前は暴れたからダメな」
とか言われた。そんな
わけのわからん会なんて
こっちから願い下げだ。

そのような嫌な経験
ばかりではなかった。
気の合う人もけっこういた。

病気を持ちながらも
子供を養っているという
女の人。力がめちゃくちゃ
強いが気は優しい
元保母さんの人。

50代だが見た目は若い
ちょっと変わった男の人。
トランプの手品を
見せてくれた。

前にも書いたがハリーポッター
が大好きな若者。
ハイになって踊りまわって
個室に閉じ込められてた(笑)

車いすでメガネをかけた
可憐な女の子。

おもにこの人たちと
仲良くなった。

ひまな時は多目的室で
俺はピアノを弾き、
他の人は談話をする。
平凡だが楽しい
時間を過ごした。

喫煙所にいるとたまに
避難所のように何が
あったか知らないが
逃げてくる人がいる。

喫煙所はタバコ吸うところで
終わったらさっさと出る
ところなんですよ、と
俺が言うと元保母さんが
同意してくれた。なぜか
印象深く残っている。

その保母さんが急に
おもいきり大きな声で
泣いたことがあった。
本人に聞くと
ただの思い出し笑いだと
言った。俺は笑いも
度が過ぎると悲しく
聞こえるんだなあと
なんだか変な気持ちになった。

兄が一度だけ見舞いに来た。
兄はまたか、という感じで
義理で来たような雰囲気だった。
俺もその時それならそれで
かまわないと思った。

まあ、そんなこんなで
一か月くらいで
退院の運びに。

いつも一か月じゃん、
と思われるかもしれないが、
家族の同意でむりやりにでも
入院させる強制入院、
患者本人が望んで入院する
任意入院。

俺は任意入院になるといつも
さっさと退院していた。
入院生活も色んな人がいて
楽しい部分もあるが、それでも
長くいたい場所ではない。

さて、5回の入院中、
4回目が終わった。
とりあえずこの
妄想癖は何とかならんのか。

処方された薬は
ちゃんと飲んでいるんだが。

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